履歴書の写真で押さえることは5つです。**サイズは縦40mm×横30mm。撮影から3ヶ月以内。背景は無地。服装は応募先で変える。提出は紙かデータかを最初に確認する。**この5つが揃っていれば、写真の側に指摘される要素は残りません。撮ったのが写真館でもスピード写真機でもスマホでも、手段そのものが問われることはほとんどありません。
検索してここに来た人の多くは、5つのうちどれか1つで止まっています。サイズがミリ単位で分からない。私服でいいのか判断がつかない。Web応募のピクセル指定の意味が読めない。上から順に片付けます。
基本ルール早見表
| 項目 | ルール |
|---|---|
| サイズ | 縦40mm×横30mm(市販履歴書の標準) |
| 撮影時期 | 3ヶ月以内 |
| 背景 | 白・青・グレーなどの無地 |
| 構図 | 正面、胸から上、無帽 |
| 表情 | 口を閉じた自然な表情か軽い笑顔 |
| 服装 | 応募先で分岐(次章) |
| データ形式 | JPEG/募集要項の容量指定内 |
| 裏面 | 氏名を書いてから貼る |
厚生労働省が公表している履歴書の様式例では、写真欄について次のように記載されています。
1 縦36〜40mm 横24〜30mm 2 本人単身胸から上 3 裏面のりづけ 4 裏面に氏名記入
つまり寸法には幅があり、「40mm×30mmでなければ受け付けない」という性質のものではありません。実際に使う履歴書の写真欄を測って、その枠に収まる寸法を選べば問題は起きません。ミリ単位の根拠やピクセル換算、L判からの切り出し方は「履歴書写真のサイズ」に分けてまとめています。社員証や受験など他用途のサイズもあわせて確認したい場合は「証明写真サイズ一覧」が早見表になります。
服装:分岐するのはここだけ
5つのルールのうち、応募先によって答えが変わるのは服装だけです。3系統に分かれます。
| 応募区分 | 服装の基準 |
|---|---|
| 新卒の就職活動 | リクルートスーツ(黒・紺)+白シャツ。男性はネクタイ着用 |
| 転職(正社員・契約社員) | ダークスーツが基本。社風が自由な企業ではビジネスカジュアルも選択肢 |
| パート・アルバイト | 清潔感のある私服。無地で襟付きが無難。高校生は制服可 |
迷ったときの原則は「応募先で働いている人の服装に寄せる」。オフィス勤務ならジャケット、飲食や販売なら清潔感のあるシャツ、という判断で外しません。
この記事は履歴書の写真全般を扱うページで、系統ごとの細かい基準は別記事に分けてあります。新卒のスーツと撮影時期は「就活の証明写真」、転職での服装と使い回しは「転職の証明写真マナー」、アルバイト応募に限った私服・制服の基準と印刷費用は「バイトの履歴書写真ガイド」にあります。
服装以外で共通して効くのは髪です。前髪が目にかかっていないこと、長い髪はまとめるか肩の後ろに流すこと。この2つだけで印象が変わります。背景と同化する白いシャツを白背景で撮ると輪郭がぼやけるので、白背景なら濃い色のジャケットを羽織るか、背景をグレーにしてください。背景色の選び方は「証明写真の背景色」で整理しています。
撮影手段:費用と「向いている人」で選ぶ
どれが優れているという話ではなく、応募のしかたで選ぶべき手段が変わります。
| 方法 | 費用の目安 | データ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 写真館・写真店 | 2,000円〜 | プラン次第で受け取り可 | 新卒・転職の本命応募。ライティングと表情指導まで欲しい人 |
| スピード写真機 | 800〜1,000円 | メニュー次第 | 今日中に紙焼きが必要な人 |
| スマホ撮影+コンビニプリント | 30〜200円 | あり | 応募数が多い人・データ提出が中心の人 |
| 証明写真アプリ/オンライン補正 | 0〜数百円 | あり | 一度作ったデータを何度も使いたい人 |
判断の分かれ目は応募社数です。**本命1〜2社に絞るなら写真館の2,000円は投資として合います。**10社以上に出すなら、データを1つ作って焼き増しする方が総額でも手間でも軽くなります。紙焼き1枚あたりの単価は、コンビニのL判プリント(30円前後)に4〜6枚を割り付ければ数円まで下がります。スマホと証明写真アプリだけでデータを作る手順は「履歴書の証明写真はアプリで作れる」に、コンビニでの印刷手順は「履歴書の写真をコンビニで印刷する手順」にまとめています。
スマホで撮る場合の要点は3つです。無地の壁から30cmほど離れて立つ、窓の光が顔に当たる向きで昼間に撮る、カメラを目の高さに固定してタイマーで撮る。腕を伸ばした自撮りはレンズの特性で顔の中心が膨らむため避けてください。手順の詳細は「証明写真はスマホ撮影でOK?」にあります。
Web応募・データ提出の要件
紙の履歴書に貼らないケースが増えています。データ提出で確認するのは4項目です。
| 項目 | 指定がある場合 | 指定がない場合 |
|---|---|---|
| 寸法・比率 | 募集要項の指定が最優先 | 縦4:横3の比率 |
| ファイル形式 | JPEGまたはPNGの指定が多い | JPEG |
| 容量 | 「2MB以下」などの上限 | 2MB以下に圧縮 |
| ファイル名 | 「氏名_写真.jpg」など | 半角英数字と氏名で分かる名前 |
アップロードで弾かれる原因の上位がHEIC形式です。iPhoneの標準の保存形式はHEICで、これに対応していない応募システムは珍しくありません。iPhoneの「設定」→「カメラ」→「フォーマット」→「互換性優先」に変えると、以降の撮影がJPEGで保存されます。撮影済みの写真の変換手段、ピクセル指定の読み方、容量が上限を超えるときの落とし方、web履歴書のトリミング枠への備えは「履歴書写真のデータ提出ガイド」に分けてまとめました。
手元に紙焼きしかない場合は、スキャンでデータ化する方法と撮り直す方法があります。紙からのスキャンは印刷の網点によるモアレが残るため、画質を求めるなら撮り直しが確実です。5つの方法の比較は「証明写真をデータ化する5つの方法」にまとめました。
「3ヶ月以内」の数え方
起点は撮影日で、応募日ではありません。3ヶ月を1日超えたら失格という運用はまず聞きませんが、目安を大きく外すと本人確認の意味を失います。
日数より優先される基準は、写真と今の自分が一致しているかです。3ヶ月以内でも、髪を大きく切った、髪色を変えた、眼鏡をやめてコンタクトにした、体型が明らかに変わった。このいずれかに当てはまるなら撮り直してください。逆に見た目が変わっていなければ、同じデータを複数社に使い回して問題ありません。転職活動のように応募が数ヶ月にわたる場合は、活動開始時に1枚作り、3ヶ月をまたぐタイミングで更新する運用が現実的です。
差し戻し・撮り直しになる理由
書類選考の前段階で「写真を再提出してください」と言われる、あるいは自分で撮り直すことになる原因は、ほぼこの範囲に収まります。
- サイズが枠に合わない。大きすぎて欄からはみ出す、小さすぎて余白が出る。貼る前なら印刷し直しで解決します
- 背景に生活感が写り込む。カーテンの柄、家具の輪郭、コンセント。無地の壁が見つからないときは背景処理が必要です
- 逆光で顔が暗い。窓を背にして撮った写真は顔が影になります。窓に顔を向けるだけで直ります
- 自撮りによる歪み。腕を伸ばした距離では鼻が大きく、輪郭が細く写ります
- HEIC形式・容量超過。データ提出でのアップロード失敗の主因です
- スナップ写真の切り抜き・プリクラ。体裁の問題で使えません
- 顔の造形を変える加工。目の拡大や輪郭の変更は、面接で対面した瞬間に差が出ます
最後の1点は境界が分かりにくいところです。背景の無地化や明るさの補正は、写真館が現像時に行っている作業と同じ範囲です。履歴書で問題になる「加工」は、顔の造形を変えて本人と一致しなくなるものを指します。線引きの考え方は「証明写真の加工はどこまでOK?」で整理しています。
貼る前の最終チェック
紙の履歴書に貼る手順は3つです。
- 裏面に氏名を書く(新卒なら大学名も)。剥がれたとき誰の写真か分からなくなるのを防ぎます
- のりまたは写真用両面テープで貼る。セロテープやホチキスは避けてください
- 枠から傾かないよう、四辺を枠に合わせる
貼る直前に、写真を腕の長さまで離して見てください。顔が暗すぎないか、傾いていないか、表情がこわばっていないか。この3つが問題なければ提出して構いません。1枚きちんとしたデータを作っておくと、履歴書だけでなく、Web応募のアップロード、内定後の社員証写真の提出まで同じデータで通せます。
「無地の壁がない」「撮ったけれど顔が暗い」「Web応募のピクセル指定に合わせられない」。この後処理を引き受けるのがシャインフォトです。スマホで撮った1枚から、背景を無地に、明るさを適正に、履歴書サイズに整えたデータを作ります。触るのは背景・明るさ・規格サイズだけで、目や鼻や輪郭といった顔立ちには手を加えません。何をしないかは補正ポリシーに書いてあります。仕上がりはプレビューで無料で確認でき、気に入れば1枚580円で購入できます。