証明写真のニキビは、肌より一段暗めのコンシーラーで薄く目立たなくする程度までが基本です。厚塗りで質感を消すほど隠すのは避けてください。ひげは、就活・転職の証明写真は剃るのが基本で、社員証やバイト・パートの履歴書は普段の身だしなみに合わせます。

どちらにも共通する基準は同じです。撮影のためだけに、普段とかけ離れた状態を作らない。 証明写真は対面で会う相手と照合される写真なので、面接や出社の場でのあなたと写真が大きくずれていると、むしろ違和感の原因になります。

以下、ニキビの整え方、ひげの用途別の判断、撮影直前にできる処置の順に説明します。加工がどこまで許されるかの全体的な基準は「証明写真の加工はどこまでOK?」で詳しく扱っています。

証明写真のニキビ・肌荒れは、どこまで隠していい?

一時的なニキビやニキビ跡を目立たなくする程度は、写真館のレタッチでも標準的に行われている範囲の処置です。撮影前にできることは次の3つだけです。

  • 肌より一段暗めのコンシーラーを少量、気になる部分にだけのせる
  • 指先で境目をやさしくぼかし、肌との段差を残さない
  • パウダーをのせる前の段階で仕上げる(ファンデーションの後に重ねると厚塗りになりやすい)

判断に迷ったら、仕上がりを家族や友人に見せて「調子良さそうだね」で止まっていれば適量です。「ニキビが全く分からない」まで消しこむと、肌の質感が一緒に消えて不自然な写りになりやすく、対面の印象と差が出ます。

炎症中のニキビは、刺激の少ないアイテムを薄くのせる

治りきっていない炎症中のニキビに触れる場合は、油分の多いアイテムより、薄づきで刺激の少ないタイプを選ぶと悪化を避けやすくなります。普段使っていない新しいコンシーラーを撮影当日に初めて試すのは避け、肌に合うと分かっているアイテムだけを使ってください。肌の治療や薬の選び方は医療の領域になるため、この記事では撮影前のメイクの範囲にとどめます。

スマホの美肌モードは証明写真には使わない

スマホカメラの美肌モードやポートレートモードは、肌の質感を一律に消してしまうため、ニキビだけでなく健康な部分の毛穴や陰影まで消えてしまいます。証明写真を撮る前は、この設定を必ずオフにしてください。設定のオン・オフを含めた加工の境界線は「証明写真の加工はどこまでOK?」の基準がそのまま当てはまります。メイク全体の濃さの目安は「証明写真のメイク」にまとめています。

証明写真のひげ、用途別に剃るべきか

用途ひげの扱い判断の目安
就活(新卒)剃るのが基本同じような身だしなみの応募者と並べて見られるため、清潔感を優先する
転職業界・社風によるかたい業界・スーツ応募は剃る。自由な社風ならデザインされたひげも可の場合がある
社員証普段の身だしなみに合わせる本人照合用の写真なので、撮影のためだけに剃ったり伸ばしたりしない
バイト・パートの履歴書応募先の規定次第接客業など身だしなみ規定があれば確認。なければ普段どおりで可
ビジネスプロフィール整えていれば可掲載先に並ぶ他のメンバーの写真に印象を揃える

新卒の就活でひげを許容する企業も業界によっては存在しますが、証明写真は複数の企業に同じ1枚を送るものです。応募先ごとの社風を事前に見分けるのは難しいため、剃った状態で撮っておくのが安全側の判断になります。就活写真全体の基準は「就活の証明写真ガイド」にまとめています。

転職はスーツで撮るかたい業界向けの応募なら剃るのが無難です。社風が自由なIT企業やクリエイティブ職であれば、整えられたひげをそのままにしても不利になりにくくなります。転職写真の服装全体の基準は「転職の証明写真マナー」で解説しています。

ビジネスプロフィール写真では、剃るか整えるかの二択で考えます。掲載先に並ぶ他のメンバーの印象に揃えるための具体的な基準は「ビジネスプロフィール写真 男性の服装・髭・髪型」で解説しています。

社員証はひげを普段どおりにしておく

社員証は、入館ゲートや受付で何年も使い続ける照合用の写真です。顔認証ゲートのある職場では、写真と実物の見た目が違うと照合に時間がかかる原因になります。ふだんひげを生やしている人が撮影のためだけに剃ると、普段の自分から写真が離れてしまうので、いつもの状態のまま撮ってください。髪型の判断も同じ考え方で、普段の自分に合わせる基準は「社員証写真の髪型」で詳しく扱っています。服装も同様に、多くの会社でスーツは必須ではなく「その服装で自社の受付に立てるか」が判断基準で、業種別の目安は「社員証写真の服装マナー」にまとめています。

ひげのデザインを大きく変えた、完全に剃った・伸ばしたなど、今の社員証写真と見た目がすでにずれている場合は、撮り直すより先に「社員証写真は更新できる?」で更新の申し出方を確認してください。

撮影直前にできる処置の手順

  1. ニキビ・ニキビ跡が気になる部分だけ、肌より一段暗めのコンシーラーを薄くのせ、境目を指先でぼかす
  2. スマホの美肌モード・ポートレートモードをオフにする
  3. ひげは用途に応じて、上の表で剃る・整える・普段どおりのどちらかを決める
  4. 剃る場合は前日までに済ませる。当日しか剃れないときは蒸しタオルで肌を温めてから剃ると、剃り残しと青みの両方を抑えられる
  5. 1枚撮って拡大し、コンシーラーの境目やひげの剃り残しが写っていないか確認してから本番を撮る

剃った直後は毛穴が開いて赤みが出やすいので、剃るタイミングを前日に動かすだけでも仕上がりが変わります。コンシーラーも同様に、撮影の直前にのせるより数分置いてから撮ると、肌になじんで自然に写ります。


肌や髪以外の身だしなみは「証明写真の服装」、表情の作り方は「証明写真の表情」、メイクの濃さは「証明写真のメイク」にまとめています。

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